札幌ベイトブログ SAPPORO BAIT Blog

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開きカツオ(塩)の製造工程(上)※魚をおろす画像があります※ 札幌ベイト

 


サンマと並ぶ「光り物」の代表格、ソーダカツオ


 

 ソーダカツオは根魚、サケ、カラフトマス釣りなどに欠かせないエサですが、1匹丸ごと販売される「丸カツオ」以外は、数多くの工程を経て製品として出荷されます。エサ持ちが良く扱いやすい開きカツオ(塩、塩えび粉、塩にんにく)、カットカツオ(血合漬け、塩えび粉、塩にんにく)は、3枚におろしたソーダカツオの身の部分を削ぎ落としてからたっぷりの塩にまぶし、プレスして仕上げます。手間と時間が掛かる作業ですが、釣れるエサ作りのために労力を惜しまず、釣り人の皆様の釣果アップを応援します。

 


サイズを選別して頭を取ります 


 

サイズにばらつきがないように選別します

頭を取ります

 


いやな骨を残さないように注意します 


 

 まず、原料のソーダカツオのサイズにばらつきがないように選別します。開きソーダカツオはトレーに載せて真空パックにしていますが、同じ価格でありながら大きさがバラバラでは、エンドユーザー様に迷惑をかけることになるからです。次にソーダカツオの頭を取ります。胸ビレの付け根の後ろ辺りに包丁を入れることで、胸ビレの辺りにあるいやな骨をすべて取り除くことができます。

 


3枚におろして余分な身を削ぎます 


 

ソーダカツオを3枚おろしにします

余分な身を削ぎ落とします

 頭を取ったソーダカツオは3枚におろします。数え切れないほどあるソーダカツオに包丁を入れ続ける作業には忍耐が要求されますが、鮮度維持と釣れるエサ作りのために手早くおろし続けます。

 続いて、プレスが終わったときにちょうどいい厚さに仕上がるように余分な身を削ぎ落とします。よく釣れる扱いやすいソーダカツオに仕上げるためには欠かせない作業です。

 


 削いだ身は集魚効果抜群の「カツオミンチ100%」に


 

 

 削ぎ落としたソーダカツオの身は、細挽きにして「カツオミンチ100%」などに使用されます。その名の通り100%のソーダカツオですから優れた集魚効果を持ち、コマセに混ぜても相性抜群です。遊びのためとはいえ資源は無駄にしません。

 


 包丁は作業内容によって替えます


 

包丁は作業内容によって使い分けます

3枚おろしの後、身を削がれたフィレ

 


 塩水で洗ってきれいなフィレが出来上がります


 

 脂がのったソーダカツオを使用していますから、しっかり研ぎ上げた包丁でも脂ですぐに切れ味が悪くなりがちです。作業内容によっては包丁を替えながら、できるだけきれいな3枚おろし(フィレ)が出来上がるように心掛けています。

 3枚におろしたソーダカツオは塩水(鮮度保持のために真水は使わない)で洗います。この段階で、鮮度落ちの原因となる身に付いた余分な血が取り除かれ、きれいなフィレが出来上がります。

 


たっぷりの塩でソーダカツオを締めます 


 

敷いた塩の上にフィレを並べます

上からもたっぷりの塩で締めます

 続いて塩で締める作業に入ります。正方形に切ったコンパネ(コンクリートパネル)にたっぷりの塩を敷き、手作業でフィレを並べます。

その上からさらにたっぷりの塩を振りかけ、フォークリフト用のパレットの上に積み上げていきます。コンパネ1枚に対して、フィレが約60枚といったところです。

 


 塩締めソーダカツオをプレスします


 

均一に重さが掛かるように調整しています

約1トンの重さでプレスします

 


 一晩寝かせてしっかり身を締めます


 

 この後がコンパネに載せて積み上げた塩締めソーダカツオをプレスする工程です。荷重が平均的に掛かるようにしてからフォークリフトで約1トンの荷物を載せ、プレスします。そのまま一晩寝かせることで、塩締めとプレス効果でしっかり身が締まった塩開きカツオになります。

 

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