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魚の見分け方(2) クロゾイとマゾイ 札幌ベイト 菊地

どちらがマゾイか分かりますか?

 

クロゾイは道内のほぼ全域に生息しています


ロックフィッシングの対象魚として人気のソイは、夜行性なので夜釣りが中心になりますが、日中でも消波ブロックの穴釣りや防波堤の際などで狙えます。道内に生息するのはマゾイ(地方名)、クロゾイ(標準和名はクロソイ)、シマゾイ、ムラソイ(地方名はハチガラ)、ゴマゾイなどですが、マゾイとクロゾイはよく似ているため初級者には判別しにくい魚種の一つです。

 

クロゾイは道内のほぼ全域に生息しており、漁港内の夜釣りならワームやブラー、ウキ釣り、投げ釣りなどでよく釣れますが、マゾイはある程度、釣れる場所が限られます。マゾイはキツネメバル、タヌキメバルが標準和名ですが両種の判別は難しく、北海道ではいずれもマゾイと呼ばれています。

 

涙骨の3本の棘がクロゾイの特徴です


産卵期以外は頭が大きく感じられます

クロゾイは体色がその名の通り全体的に黒っぽく、産卵期以外は魚体がややスマートで頭が大きく感じられます。最大の特徴は、目の下の辺りにある涙骨の3本の棘(とげ)です。他のソイにはこれほどはっきりした棘はありませんから容易に区別できます。

 

背ビレや尾ビレなどの縁が青いのが特徴です


マゾイは釣り上げたときに背ビレや尾ビレ、尻ビレなどの縁が青いことで判別できます。ただし、30cmを超えるような個体は青みが薄く、ほとんど色が付いていない個体もいますから注意が必要です。クロゾイに比べると体色が薄く、あまりはっきりしないものの太い帯状の横じまがあり、体高があって体全体がふっくらしています。

クロゾイに比べると体高があります

 

マゾイは名前通り縞(しま)があります


シマゾイには縞模様があります

シマゾイはクロゾイに比べると数が少なめです。体色が黄色味がかっていて、頭部近くから尾ビレの付近まではっきりした縞(しま)模様がありますから一目で判別できます。

ゴマゾイは個体数が非常に少なく、私自身も長い釣り歴の中で出合ったのは2匹だけです。2匹とも道南日本海のせたな町長磯海岸ですが、残念ながら画像がみつかりませんでした。ヒレを含めた体全体に小白点があり、釣れたらすぐに分かります。

 

ムラソイ(ハチガラ)についてはまた今度(^ω^)


クロゾイ、マゾイ、シマゾイはフィッシュイーターですからエサは主にソーダカツオやサンマ、イカなどの身エサを使います。大物狙いの場合はホタルイカの1匹掛け、イワシの1匹掛けなども有効です。

いずれも刺し身が最高だと思っていますが、特にクロゾイの場合は通称でゴマムシ(メタセルカリア)と呼ばれる寄生虫が多いので注意が必要です。人体には影響のない寄生虫のようですから包丁で取り除けば問題ありませんが、多い場合は食欲が失せますよね((+_+)) 

 

ムラソイは北海道では地方名で「ハチガラ」と呼ばれています。当たりがかなり強烈で投げ釣りで狙えば面白い魚ですが、長くなりましたのでムラソイについてはまた次回にします(*^▽^*)