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札幌ベイト流「塩イソメ」の作り方  札幌ベイト 菊地  ※イソメの拡大画

フルキャストするなら塩イソメですね

 

遠投には塩イソメが必須です


釣りのエサはできるだけ鮮度のいい物を使いたいと考えるのが一般的ですが、思うようにならないこともあり、その一つが生のイソメです。ハリに付けた生イソメは遠投のために強いキャストをすると千切れやすく、ポイントに到達する前にハリから取れてしまうことが多いからです。特に、北海道の投げ釣りでは胴突き仕掛けや遊動式仕掛けを使うことがほとんどですから、生イソメを使って100メートル以上の遠投をするのは現実的ではありません。

そこで生まれたのが塩イソメです。鮮度のいいイソメを元気なまま使いたいという気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、生のイソメがキャスト時のショック、強い空気抵抗、落下時の海面での衝撃に耐え切るのは至難の業です。カレイの目の前に着底した仕掛けのハリにイソメが付いていないことを想像してみてください…。

札幌ベイト流「塩イソメ」の作り方を解説します。

 

塩イソメ作りは太いイソメで


塩イソメには太いイソメを使用しています

塩イソメを作るためのイソメを用意します。塩で締めると出来上がりが生のときよりも細くなりますから、札幌ベイトでは太いイソメを使用しています。

塩水に移すときに適さない物を選別します

飽和食塩水に近い塩水を入れたばんじゅうにイソメを入れます。一般的にはいきなり塩をまぶすことが多いようですが、イソメが暴れると切れやすくなりますから、抵抗の少ない濃い食塩水を使います。

この段階で、すでに切れて短くなっているイソメや塩イソメに適さない物を取り除きます。

 

きれいな塩水で汚れを落とします


イソメは1匹1匹がきれいな状態です

浸透圧でイソメの体液が抜けて動かなくなるまで1時間ほどそのままにしておきます。塩水の中ですからイソメが暴れても千切れることはほとんどなく、1匹1匹がきれいな状態です。

きれいな塩水で汚れを流します

塩水を切るためにざるに移しますが、ばんじゅうの中の塩水には体液などが混じっていますからきれいな塩水をかけて汚れを落とし、塩水が切れるまでしばらく待ちます。

 

塩蔵してイソメの水分をさらに抜きます


十分な量の塩でイソメを塩蔵します

新聞紙を敷いたセイロの上で、十分な量の塩をまぶしてイソメを塩蔵します。すでにイソメは動きませんから千切れることはありません。

いい状態の塩イソメになりました

かなりの量の水分が出ますから、セイロを斜めに傾けてイソメから水分が出なくなるまで待ちます。赤丸の中をご覧ください。非常にいい状態の塩イソメになりました。

 

最終工程です


塩イソメを丁寧に広げます

次の工程のために水分を吸って濡れた新聞紙を取り除き、敷物をネットに替えて塩イソメを丁寧に広げます。

適度に水分が抜けるのを待ちます

このまま出荷してしまうと日持ちに難がありますから、温度管理をしながら適度に水分が抜けるのを待ちます。その上で重さを計り、乾燥を遅らせるためのチャック付き袋に入れてからパック詰めします。

 

扱いやすさ抜群。札幌ベイトの塩イソメをお試しください


塩イソメは函館市で生まれて全道に広がり、今では本州の釣り人にも愛用されています。食いの良しあしを疑問視する声もありますが、ちょい投げや中投げは生のイソメを使い、遠投するときは塩イソメといったように使い分けて釣果を伸ばしてください。

高い実績と扱いやすさ抜群の札幌ベイトの塩イソメをお試しください。

 

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塩イソメの作り方を動画でも紹介します。