19日夕方、仕事を終えたその足で鮭を狙うべく道北の港へ向かった。
20日AM0時過ぎ、目的地に到着。夜明けまで仮眠を取る予定だった。
しかし、現地は激しい雨と雷鳴で深く眠ることができず、うとうとしながら時間が過ぎた。
眠れないこともあったが、やはり釣り場にいると心が躍るというか・・・
雨が降りしきる中、予定より早めのAM4:30位から釣りを開始。
この日のタックルは10ftのMHルアーロッドに、PEライン2号を巻いた4000番のスピニング。
仕掛けは18gのブルピンスプーン単体に、1.5寸のタコベイト。
ハリはチヌの17号を「同じ長さ」でセット。浮きは使わない。
軽量スプーン単体で鮭を狙うのは20年以上前から行っている。
この釣り方の良いところは鮭の"前アタリ"が良く分かること。
仕掛けの途中に"浮き"があると、鮭が甘がみした場合ロッドへの反応が鈍く、どうしても合わせが遅れがちだ。
その点、スプーン単体なら"かすかな甘がみ"もダイレクトに伝わるので少ないチャンスをものにできる。
餌は新商品開発テスト中の「短冊イカ耳 M 紅染」を使用した。
ハリの掛け方にも一工夫。
2本のハリを、餌の表側からと裏側からそれぞれチョン掛けしハリ先を出す。
鮭はどの方向から喰ってくるが分からないし、こうする事でフッキング率を上げる作戦だ。
港内突堤から北側に向けキャストを開始。
20mほどキャストしてはゆっくりと巻いて探る。
雨はやむ気配すらない。
さらに港内の様子を見がてら釣り歩き、跳ねやもじりを探しながらロッドを振り続けた。
全く反応がないまま時間が過ぎる。
そして最初のポイントに戻りキャストを続けているとAM6:00頃
なんの前ぶれもなくいきなりドンっ! とサオ先が引っ張られた。
反射的に合わせを入れたが、何か付いている感じなのに重さもなく引きらしい引きもない…
半信半疑でリールを巻き続けると、何と水面に見えてきたのは本命の鮭。
自分でタモですく上げ無事取り込んだ。今シーズンの初物だ!
オスとしては小さめで婚姻色が強めの魚体。
この場所は本来オスなら70cm位が主体だが…
一匹上がったことでキャストする手にも力が入る。雨の中、サオを振り続けた。
正午ごろ、休憩と昼食のため30分ほど車に戻る。
そして、釣りを再開。
家族から”メスのリクエスト”をもらっていたので、なんとか追加したい気持ちでキャストを繰り返す。
場所を替え、距離を替え、ルアーのカラーを替え、考えらえる手立ては何でも試す。
時折、コツ、コツと反応があったので粘ることに疑問はなかった。
しかし…辺りが暗くなり始め、雨もやむ気配がない。
さすがに見切りを付けざるを得なく、PM4:30ごろ納竿とした。
今回、11時間30分に及ぶ長丁場の釣りとなったが、
新商品開発テスト中の「短冊イカ耳 M 紅染」は2回の交換で済んだ。
もちろんキャストのたびに餌の状態をチェックしたが、
イカ耳の身の張りは衰えることがなく、色もほとんど落ちず、
さらにハリを通した穴も広がらず、非常に使いやすい餌であった。
次回はなんとかメスを・・・